肺がんとは
肺がんは、胃がんや子宮がんが減少しているのに対して、近年、急激に増加しています。特に75才以上で増加が著しくなっています。肺がんによる死亡者数をみると、1960年は5,171人、1988年は、5万460人で、約40年の間に10倍に増加しています。肺がんは、治りにくいがんで、男女あわせた死亡者数では、すべてのがんの中で第1位となっています。肺がんは、早期発見はなかなか困難ながんです。定期的な検診を受けるほか、せきや痰が続くときは、できるだけ早く精密検査をうけることが必要です。肺がんは、大きく2つに分けられます。肺門がんは、主気管支とそこから枝分かれした、左右の肺葉気管支までの部分にできるがんです。肺野がんは、末梢の気管支から肺胞に至るまでの部分にできるがんです。また、その組織や性質のちがいによって、腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がんの4つの種類に分類されます。
肺がん 早わかり(1)
肺がん 症状
肺がんは、症状がでにくい疾患ですが、肺がんの症状に、1週間しても改善しない悪くなる咳があります。これは肺がんが気管支や肺を刺激してでる症状です。また、肺がんが気管支に傷をつければ血痰けったんをおこしやすくなります。肺がんが気管支を閉塞すると、ゼイゼイした息やその先に肺炎、気管支炎を起こしやすくなります。
肺がん 治療
肺がんの治療は、小細胞がんか、非小細胞がんかによって大きく異なります。
多くの異なった治療方法を組み合わせることによって、肺がんを制御し、症状を軽減して生活の質を高めます。治療方法には、手術で肺がんを切除する外科療法、抗がん剤を使用する化学療法、放射線照射を行う放射線療法があります。
肺がん 抗がん剤
肺がんの化学療法は、体中のがん細胞を消滅するために抗がん剤を使用することです。抗がん剤は、静脈注射あるいはカテーテルにより直接に与えられます。内服の抗がん剤もあります。
肺がん 手術
肺がんの手術方法は、肺がんの位置によって異なります。肺の小さい部分だけを取り去る手術は、区域切除または楔状切除(きつじょうせつじょ)と呼ばれます。外科医が肺葉(はいよう)を取る時には、葉切除(ようせつじょ)と呼ばれます。肺全摘術(はいぜんてきじゅつ)は片側全体の肺の除去です。